マムシ流 つれづれ草 第3回

【若者諸君!未来について、自分で考え、行動する決意を持て!

 ジジイババア諸君! そして若者諸君! 2月だよ。
 あと今年も残りわずか11ヶ月だ、ハハハ。
 オミクロン株がますます猛威を奮っているけど、自分のことは自分で守るしかない。
 充分に気をつけて、元気で過ごしてくれよ。
 オレはといえば、1月もいろいろあったけど、特筆すべきなのは、ジャーナリストの田原総一朗さんと対談したことだ。とても楽しかったよ。
 田原さんとオレは、LINEの『BLOGOS』という提言型ニュースサイトで、連載を持っているジジイの双璧なんだよ。
 田原さんが87歳、オレが85歳ということで、『超老対談』と銘打って、いろんな話に花が咲いたよ。田原さんは“老害対談”だと笑ってたけどな、ハハハ。
 田原さんとオレは、構成作家だった故・菅沼定憲が共通の友人なんだ。
 そんなこともあって、彼との思い出話みたいなところから話は始まったよ。
 そして、日本人、戦争、核問題、政治、若者・・・・、矢継ぎ早に話題は転がっていったぞ。特に政治の話になると、田原さんはヒートアップしてたよ。
 田原さんは天下国家について、政府の中枢の人たちや国会議員、学者、ジャーナリストなどと、常に丁々発止で、歯に絹着せぬ物言いをし続けてきた人だよな。
 一方、このオレは、50年以上、商店や町工場などを訪れて、額に汗して働く市井の老若男女の生の声を聞き、これまた丁々発止でやってきた。それはある意味共通点だよ。
 田原さんとオレはお互いに、戦争の記憶がある世代であるということも共通点だな。
 ただし、年齢が2つ違い、育った土地が違うだけでも、戦争に対する体験や思いには違いがあるんだよ。
 田原さんは、滋賀県彦根の出身なので、大規模な空襲に遭わなかったという。
 一方、オレは、ご存じのとおり、9歳の時に東京・城南の大空襲に遭った。
 田原さんの世代は軍国少年で、それまで教えられてきた“鬼畜米英”という考え方が一夜にしてひっくり返って、それまでの価値観が大きく崩れたことにショックを受けた。
 一方、オレたち世代は、もう少し子どもだったから、そこまで軍国少年としての価値観が壊されたという感じはないんだよ。
 ただね、いずれにせよ、あんな戦争は2度と起こしてはいけないというのが、田原さんとオレの共通の願いであり、祈りだよ。
 だからね、今の若者諸君にぜひ、この対談を読んで欲しいんだ。そして、もっと政治や社会にコミットしてもらい、自分で考え、行動して欲しいんだよ。これからの世の中を良くするのも悪くするのも、諸君の考えと行動する決意にかかっているからな。
 もちろん、オレたちジジイは、元気でいる限り、伝えたいこと、言いたいことを言い続けていくつもりだよ。
 対談の最後に、田原さんから、「マムシさんはいつまでも、当たり障りのあることを言い続けてください」とエールを送っていただいたけど、オレも田原さんに、そのエールをそのままお返ししたいよ、ハハハ。
 おっと・・・、ここであまりしゃべりすぎると、ネタバレになっちゃうからな。
 あとは、ぜひ『BLOGOS』を読んでくれ。
近々公開、全5回だから読み応えあるぜ。よろしく頼むよ!

(構成・伊波達也)

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