マムシ流 つれづれ草 第14回

【平常心で心静かに、自分にとって何が大切かを考える時だ!】

 ジジイババア諸君! 干からびてねぇか。小暑だから本格的に暑さがくるのが暦通りだけど、体にはくれぐれも気をつけてくれよ。それにしても安倍元総理が凶弾に倒れ亡くなったのはショックだったよな。そんなことが起こるなんて何だか日本じゃないみたいだよ。
 ここ数年の世の中は、あまりにもいろんなことがあり過ぎて頭がクラクラする感じだよな。でも、こんな時こそ、平常心で心静かに自分にとって何が大切なのかをじっくり考えるべきだと、オレは思うぜ。

 『GG放談』は、毎回楽しいぞ。オレと悠里ちゃんのペースであれこれしゃべれるからな。
 プロとして話してきたオレたち二人が、学生時代の放課後に戻って、雑談しているみたいだぜ。テーマも映画、食べ物だよ。
映画といえば、オレは俳優だからね。
  以前、ラジオの中継の時、「えっ、廃油」と言ったババアがいたけどな、ハハハ。
映画の話をしたらキリがないけど、まず思い出深いのは、オレが大学1年のときに出演した昭和29年の『潮騒』だな。三島由紀夫さん原作で、谷口千吉監督の作品だ。
 オレの役は、主演の久保明演じる久保新治と、青山京子演じる宮田初江の二人の仲を取り持つ漁師の役なんだよ。いい役だろ。邦画の歴史に残る名作だしな。
 悠里ちゃんは、オレより5歳下だから、その頃は小学生だよな。だから小学校の校庭に幕を張った急造映画館でいろんな映画を見たと言ってたな。あとは錦糸町の江東楽天地で見た『子鹿物語』が印象的だったっていうよ。お互いに映画の話をすると当時の思い出が鮮やかに蘇ってきて、オレは出た映画も見た映画も心の中に深く刻まれているよ。

 食べ物の話もした。戦後に育ったオレたちは当時ろくなもの食ってねぇよ。戦時中はもちろん戦後が食糧事情はたいへんだったからな。さつまいもを食えればいい方で、飯は、麦やコーリャンだろ。すいとんはふすまだよ。甘いものは砂糖なんてねぇから、ズルチン、サッカリンだしな。でも、年を経るとともに、みんなの弁当箱の中がだんだん白くなっていった。白米が食えるようになっていったからだよ。そしてだんだんといろんなものが食えるようになった。日本の繁栄とともに、飽食の時代と言われるようになった現代だけど、その変遷をオレたちは身を持って体験してきたんだよな。食べ物は粗末にしちゃダメだ。それは、オレたちは、強く言いたいね。

 ゲストが登場する回は、加藤登紀子さんが来てくれたんだ。おときさんは、悠里ちゃんとも長く付き合いがあるし、リラックスして本当にいろいろといい話をしてくれたよ。
 彼女はハルピンで生まれて、2歳の時に大陸から引き揚げてきたんだよな。後に出会う森繁久彌さんはまさにその時、シベリア抑留から帰ってきたんだよ。今年は森繁さんとの仕事『知床旅情』の知床であんな事故があって、ゆかりの深いロシアとウクライナは戦争であんなことになってるだろ。そして、亡くなった藤本さんとの結婚から50年で、振り返って深く祈りたいことばかりなんだという。そんな話をいろいろしてくれているよ。
 まだ、聴いてない人はぜひ『GG放談』を聴いてくれよ。いつでもどこでも何度でも聴けるからな。オレと悠里ちゃんの高尚な会話は何度聴いても心に響くからな、ハハハ。
 
 そして、本日、7月15日の『マムちゃんねる』は、古谷敏の2回目だぞ。
 毎回、すごい人気みたいだ。東宝時代の話、宝田明さんの話など、こっちも映画の話をいろいろしているから、ぜひ、見てくれよ!

 


(構成・伊波達也)

〜一覧へ戻る〜