マムシ流 つれづれ草 第28回

【終活よりも愁活でいこう!】

 ジジイババア諸君! もうすぐ節分だな! 暦の上では春ってわけだ。
 でも、寒さは、これからが本番だから、気をつけろよ。コロナは2類から5類へ、というのが決まったらしいけど、どうなることやら。油断しないで、寒さを乗り切ってくれよ。

 1月の後半もいろいろとあったな。東北放送の『サタディ・イン・ザ・パーク』では大相撲の話をしたよ。初場所の話や杉山邦博さんから教わった話もそうだけど、今、ちょうど、オレも出ていたNHKの連続テレビ小説『ひらり』の再放送をやってるからさ。そんな話も交えて話したよ。『ひらり』いいドラマだったよな。ぜひ再放送見てくれよ。

 『ミュージックプレゼント』では、『駒形どぜう』にお邪魔したんだ。去年、テレビの撮影で、歌手の中村美律子ちゃんとお邪魔して以来だな。オレより3つ下の6代目・越後屋助七さんは元気だぞ。向かいの提灯屋・大嶋屋恩田のご主人、恩田さんも交えて、江戸、明治、大正、昭和、そして平成、令和と激動の時代を生き残ってきた話を聞いたよ。
 なんたって、『駒形どぜう』は享和元年(1801年)創業で、今年で創業222年だからな、すげぇよ。そして、『大嶋屋恩田』は安政元年(1858年)創業、こっちだって160年以上続く江戸時代からの老舗だ。時代を超えて、いつまでも続いていって欲しい家、2軒だよ。

 2月4日配信予定の『GG放談』は、タブレット純ちゃんが来てくれた。ラジオ好き、昔の歌謡曲好きの変わった奴だよ。ツタンカーメンの成れの果てみてぇな顔しやがって、ハハハ。悠里ちゃんやオレのモノマネをするんだよ。似てねぇんだけどな、ハハハ。
 今、48歳だけど、27歳の時には、ムード歌謡の老舗グループ『和田弘とマヒナスターズ』に入ったという経歴もあるんだ。今は、ラジオに出たり、浅草の東洋館に出たりして人気者なんだけど、介護職も12年経験していて、なかなか芯の通った奴だった。
 タブレット純の声と物腰で介護されたらお年寄りは癒されると思うぜ。これからもお年寄りを大切にしながら、自分のやりたい道を突き進んでくれ。がんばれよ!

 そして、『GG放談』のもう一つの話題は、悠里ちゃんとオレの考える素晴らしいお店についてだ。まぁ、飲食店だよな。
 悠里ちゃんが、昔、占い師の藤田小女姫さんから教わったという、いい店の条件は、前味、中味、後味が三位一体になっている店だという話は印象に残ったな。前味というのは、通りがかりでも思わず入りたくなる店構え、中味は、暖簾をくぐった時の店の応対、そしてサービスや料理の味、後味はお店を出る時に「また来よう」という余韻が残ることだっていうんだ。そんなあれこれを話してるからな。2月11日の配信も楽しみにしてくれ!
 
 それから、先日、『終活』というテーマで、共同通信の取材を受けたんだけど、オレがその時閃いたのが、『愁活』という言葉だ。オレもカミさんもそういう歳になってきたから考えないことはない。でもね、終活という言葉は好きじゃないんだ。オレは今もこうやって現役で仕事ができてるし、考えることは「今の健康をいかに保つか」なんだよ。
 そんなことを話しながら閃いたのが『愁活』だ。
 愁という字は、しっとり感があるじゃないか。しっとりとして枯れていくという感じがいいと思うんだ。そして、そのためには、自分をしっかりと持って、世のため人のために利他の精神で生きていかないと、一朝一夕では、そうはいかないだろうな。
 オレはそんな気持ちで、日々を大切に生きていきたいと思ってるし、ジジイババア諸君にもそんな心掛けを持って欲しいな。
 『愁活』、良いだろ? 今年の流行語大賞にならねぇかな、ハハハ。
 まぁ、そのうち共同通信が、全国の新聞に配信するだろうから、その記事をチェックしてくれよ。

 2月の『マムちゃんねる』は、あのNHKのレジェンドアナウンサーだった宮本隆治さんの登場だ。隆ちゃんは、大相撲中継のレジェンド・杉山邦博さんの高校、大学、NHKとすべての後輩で尊敬しているんだよ。
 隆ちゃんは、悠里ちゃんのこともとても尊敬していて、そんな縁で『GG放談』にも出ていただいたけど、また、その時とは違った面白話満載だから、ぜひ見てくれよ。

 それから、先日、『それゆけ! ゲートボール さくら組』という今年の初夏に全国ロードショウ予定の映画予告編のナレーション録りをやったんだよ。なんでオレがやるのかって? それは出ているからだよ。その出方が面白えんだけどな。まぁ、それはまたの機会に詳しく触れるけど、楽しみにしていてくれ! みんなも宣伝してくれよ! なんてったって、日本アカデミー賞狙いだからな、ハハハ。



 


 

(構成・伊波達也)

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