マムシ流 つれづれ草 第30回

【花咲く春だ! 花を愛でながら、平和で安寧の世の中を祈ろう!】

 ♫梅ぇ〜は、咲いたかぁ、桜ぁはまだかいな♪
 てなわけで、ジジイババア諸君! 春だぞ。梅はほころんで、桜ももうすぐそこじゃねぇかな。日に日に暖かくなってきてるもんな。今年こそ明るく平和な春になるといいんだけどな。
 そんなわけで、3月4日配信の『GG放談』では、悠里ちゃんとオレで、“梅と桜"について語っているぞ。梅と桜というのは日本の春には欠かせないだろ。
 梅と桜というのは、いろいろな面でコントラストがあるよ。梅は「ほころぶ」というのに対して、桜は「咲く」という。梅は奥ゆかしくてけなげな感じがするけど、桜は華やかで潔いという印象だ。
 まぁ、戦時中は、『同期の桜』とか、“散りゆく美学"みたいなことで、戦意高揚に引用されたのはよくなかったけどな。
 だから、今こそ、日本の桜を世界に咲かせて、戦争を止めて平和を願う象徴にするなんてことができればいいと、つくづく思う。2月24日で、ロシアのウクライナ侵攻から1年が経っちまったもんな。
 ご自身の作品を通じて、反戦の心を伝えようとした漫画家の松本零士さんも亡くなっちまったよね。“地球は地球人で守れ"と言った円谷英二さんに通ずるところがあるよ。
 今こそ、松本さんのように戦争に対する問題意識を強く表現を繰り広げていかないと、この地球はどうしようもないことになりそうだよな。戦争を語る人がどんどん少なくなっていく中で、悠里ちゃんとオレは二人で、ずっと戦争について語っていくからな。

 3月11日配信の『GG放談』には、エジプト考古学者の吉村作治さんが登場する。
 早稲田大学の学生の頃から、エジプトに自らの人生を捧げてきた人だよ。
 この人の人生を聞いていると実に痛快だ。いろんなご苦労もあったようだ。脳梗塞で倒れたり、エジプトでの遺跡発掘中に4メートル下に落ちて、左ひざがぶっ壊れて人工関節になったりと壮絶なんだけど、80歳になった今もエジプト考古学に情熱を傾けてるよ。その情熱があふれ出ている語りを、ぜひ聴いてくれ!
 
 2月25日の『ミュージックプレゼント』は、オレの育った下谷、竜泉寺(現在:竜泉)に出かけていって、中学からの幼馴染・肥田木とのトークを楽しんだぞ。肥田木は、下谷で『肥田木梱包』という、つまりダンボール屋を営むオヤジなんだけど、面倒見がいい奴でね、同窓会の幹事をはじめ、いろんなところで役員やら幹事やらをやってきたんだよ。
 オレは、品川で空襲に遭って焼け出されて、オヤジのツテでこの下町に越してきたんだけど、肥田木たち同級生はずっとここにいて、下町の大空襲の時は、学童疎開をしてた。
 肥田木の家は焼けなかったんだけど、この辺はたいへんだったんだよな。
 そんなこんなで、この町に来るといろんな話ができる。いろんな話ができるのは嬉しいけど、番組の時間内じゃ、とても足りやしねえな。
 肥田木とオレの、丁々発止の掛け合いに、ナイツの2人と出水麻衣ちゃんも喜んでくれたみたいだよ。おまけに、中学時代の後輩の女の子(今は大ババアだ)が来てくれて、一緒に下谷中学の校歌も歌ったよ。♫鶯谷のあさぼらけ〜♩ってな、ハハハ。
 幼馴染と話ができたのも楽しかったけど、この町の仲間たちとの掛け合いが、『ミュージックプレゼント』の原点であり、真骨頂だという気がつくづくするね。

 そして、3月1日の『マムちゃんねる』は、原田直之さんの弟子・歌手の松阪ゆうきちゃんの登場だぞ。ラグビーボールのようにどっちに転がるかわからないオレのトークに乗せられて、あっち行ったりこっち行ったりだ、ハハハ。
 でもね、他の番組では絶対に聴けない、ゆうきちゃんのトークが存分聴けるから、ぜひぜひ楽しみに聴いてくれ!
 それから、聖徳大学の名誉教授で、フランス文学者の小島慶一先生が『刺さり種・語り種』(朝日出版社)という本を上梓したぞ。オレも帯に言葉を寄せたんだけど、コロナ禍の中でのさまざま考えた、小島先生ならではの雑感が記されていて、フランス文学者だから、エスプリも効いていて面白いぞ。まぁ、役に立つかどうかはわからねぇが、ぜひ読んでみてくれ、ハハハ。



 


 

(構成・伊波達也)

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