マムシ流 つれづれ草 第53回

【被災地の復興と世界の平和を祈りつつ、鬼は外! 福は内!】

 老若男女諸君! 季節の変わり目が徐々にやってきたぞ。体調、壊してないかい。 
 二十四節気では立春だ。暦の上ではいよいよ春になったわけだよ。しかも、今年は暦どおりか、それ以上に暖かい日がやってきているよ。まぁ、ただし、これからの時期は、“三寒四温"ともいうから、まだ油断しないでいてくれよ。
 能登半島の被災地の皆さんにも、穏やか季節の移ろいを少しでも味わってもらえたら嬉しいんだけどね。まだまだなかなかそういうわけにはいかずにたいへんそうだ。政治家諸君は、裏金があるなら、陰でコソコソ使わないで、被災地の皆さんのために有効にそして正しく使ってくれよ。頼むよ。

 オレは2月3日の節分会で、被災地の復興と世界の平和を祈りつつ、豆まきをしてきたぞ。今年は久しぶりに豊川稲荷にお参りし、その後、浅草寺にもお参りしてきた。
 豊川稲荷の豆まきは、林家正蔵さん、三平ちゃんをはじめとする林家一門が中心に仕切ってくれた。先代三平さんのおかみさん・香代子さんも元気でお出ましだったぞ。90歳だよ。
 角界からは大嶽親方、安治川親方、王鵬関が登場だ。他にも数々の芸能人の皆さんがいらしたが、オレは、安藤和津ちゃんと山田邦子ちゃんや日野美歌ちゃんにエスコートされて、足元を気にされながらの登場だ、トホホのハハハだ。
 しかし、このコロナ禍の間に、すっかり古い顔ぶれがいなくなっちまったな。
 香代子さんと、もう一人、90歳の高木ブーさんの次にオレが長老だからな。昭和は遠くなりにけりだ。そんなことを思うと同時に、元気でこうやって節分会に参加できるということのありがたみを、青空の下でしみじみと思ったな。
 浅草寺での豆まきは、アニマル浜口さんの相変わらずの気合いで幕開けだ。浅草寺も古い顔ぶれがすっかりいなくなって寂しいな。つい最近まで一緒にいた気がする内海桂子さん、浅香光代さんももういないしな。まぁ、そういう先輩方を数え上げていったらキリがねぇよな。浅草寺は、浅草演芸界の皆さんが、浅草らしさを醸し出す、いい塩梅の節分会だったんだよ。これからは、後輩の諸君ががんばって、浅草寺の節分会らしさを受け継いでいってほしいと思うね。
 この日は、一緒に豆をまいた紙切りの青空麒麟児ちゃんと、そして、楽屋では今度、三月の『マムちゃん寄席』にも出てくれる桂文治さんと、『笑点』でもお馴染みの桂宮治の師匠・桂伸治さんとおしゃべりに興じて、記念撮影と相なったぞ。

 そもそも節分会とは、立春の前日の節分に、一年の幸福を祈るという行事だからな。
 今年は元日から嫌なことばかりが続いたから、ここで仕切り直しという気持ちにもなるね。世界中では、まだまだ戦争が続いているし、いつ戦争が起きても不思議ではない、きな臭さがいろんな国家間で漂っているだろ。
 日本国内に目を向けたって、ろくなことが起こってないじゃないか。災害はもちろんだけど、政治の世界、経済の世界、芸能界、庶民の暮らし・・・。政界、経済界、芸能界は嘘と欺瞞に溢れてるから自業自得というのはあるけど、そのトバッチリを受けて酷い目に遭っているのが庶民の暮らしじゃねぇか。正直ものがバカを見るんじゃ、たまったもんじゃねぇぞ。岸田総理は、AIで作った原稿を読んでるような紋切り型の言葉で繰り返し答弁してるしな。いやいや、AIの方がもっと気の利いた答弁をするかもしれねぇな、ハハハ。いっそ裏金の使い道もAIに考えてもらえばいい。「裏金は、豆と一緒にまきましょう!」「我が党は裏金料理でオモテナシ」っていうかもしれねぇぞ、ハハハ。

 さて、2月15日からの『マムちゃんねる』は、元巨人軍の名投手・新浦壽夫ちゃんの2回目だ。1回目聴いてくれたか。俺は新浦のカーブをまったく捕れなかったという話。
 そりゃあ、当たり前だけどな、ハハハ。2回目はオレがキューピッド役を果たした、新浦のカミさんも声だけ登場してるからな。今回も、昔の懐かしい話から、球界事情まで、興味深い話題が満載だ。楽んで見てくれ!


 

 

 

 

(構成・伊波達也)

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