マムシ流 つれづれ草 第59回

【マイナスをプラスに転じる心を持って、未来を切り拓け】

 ジジイババア諸君! 達者かい? 若者諸君! 五月病は大丈夫か? 
 ゴールデンウィーク明けに突然会社を辞めるなんて若者も増えているみたいだし、近頃では、本人に代わって、会社に辞職届を出してくれる、退職代行業なんてぇのもあるみたいだからな。でも、そんなに結論を早めないで、慌てず少しずつ、職場環境に適応していくということを考えるといいんじゃないか。とは言え、それでもダメなら、新しい道を進めばいいよな。人生は自分のものだ。でもこれは、新入社員の若者だけの問題ではなくて、人事異動などでいろいろ悩んでいる中間管理職の諸君にも当てはまるかもしれないな。
 そういう時は、ちょっと気分を変えて、オシャレでもしてみたらどうだろう。
コシノジュンコさんが言ってたし、オレもそう思うんだけど、オシャレをすると前向きになれるぜ。いつもとは違ったスタイルをして、いつもとは違った街なんかを歩いてみると気分が変わるかもしれないよ。オシャレというのは「気持ちを着る」んだからな。高い服を着る必要はないよ。自分がしっくりくるスタイルでいいんじゃねぇか。

 話は変わるが、5月15日といえば、1972年の『沖縄復帰記念日』だ。前年の『沖縄返還協定』に基づいて、アメリカから沖縄が我が国に返還され、沖縄県が誕生した日なんだよ。あれから53年が経ったということだが、まだまだ「沖縄は本当に日本なのか?」と疑問に思うことばかりだよ。相変わらず、米軍の基地問題で揺れ続けているニュースばかりだからな。しかも、近頃は台湾有事なんていうことも言われていて、どんどんきな臭い感じになっているだろ。また、沖縄が矢面に立たされないとも限らないという状況だ。
 いつも言うように、ウルトラマンやウルトラセブンは平和を希求する物語なんだ。
 でも、本当はいない架空の存在だよ。災害があっても、戦争があっても助けてもらえない。円谷英二さんが言ったとおり「地球は地球人で守れ」なんだよ。
 でもオレは思うんだけど、一人ひとりが、心の中にウルトラマンを持つことはできるよ。その心で、平和を願って、少しでも平和を願う行動ができればいいんじゃないか。

 コシノジュンコさんはこうも言ってた。ウルトラマンというのは実に美しいと。未来は見えないけど、ウルトラマンはその未来を想像して作られた造形美、デザイン美だと。時代が変わっても美しいし、これから先も永遠に美しいと言ってたな。
 だから、未来は見えなくても、理想の未来を、平和な未来を創造していけばいいんだよ。
 冒頭でも言った、今を悩んでいる若者にとっても同じことが言えるよ。マイナスをプラスに転じる心を持とうぜ。
 コシノ家は、昔、税務署が来て、次々に家財に差し押えの札を貼っていったそうなんだ。その時に、お母さんは札をそっとはがしてお気に入りの着物を出していたんだってさ。
 さらに、娘たち(コシノ3姉妹)は、差し押えの札を真似て、『ピアノ買うて』って札を貼ってたんだってよ、ハハハ。実にいい話だよ。おっと、また今回もコシノジュンコさんのエピソードばかりになっちまったな、ハハハ。でもいい話なんだからいいよな。

 さて、5月15日からの『マムちゃんねる』は、井上順ちゃんの2回目だ。またいろんな話が繰り出されて、テンポのいい面白い対談が続いているぞ。また見てくれよ!
 そして、5月19日は、『コシノジュンコ MASACA』の2回目だ。1回目の面白さは十分に伝わったと思う。取り止めもなくしゃべっていたら、あっという間に終わったな。アシスタントの出水麻衣ちゃんの一言で、水入りになって次回になったよ、ハハハ。次回も面白いからな。ぜひ聴いてくれ!! じゃあ、またな。


 

(構成・伊波達也)

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