マムシ流 つれづれ草 第76回
【2025年はあらゆる事象をガラガラポンだ!】
老若男女諸君! 2025年の1ヶ月が過ぎた。もう節分だな。
暦の上ではいよいよ春を迎えるわけだが、世の中のいろんな騒ぎを見てると国内外ともに、とても春とはいかねぇな。今年は昭和100年にあたる年だが、いろいろなことで、ガラガラポンが起こりそうな予感がするなぁ。
ここ数年、古い価値観の崩壊が著しい。もちろん悪しき価値観や習慣なら大いにぶっ壊してもらいたいが、それと同時に、日本人がずっと受け継いできた、恕の精神や寛容の精神を忘れるのはよくないよ。まぁ、今年になって、ここのところ起こっているいろいろな問題は、古き良き日本人としての矜持が足りない連中が起こしているとも言えるよな。
政治家にしろ、企業経営陣にしろ、メディアにしろ・・・、何しろ姑息だよ。ノブレス・オブリージュじゃあないが、統率する立場にある人間はもっと社会的責任を全うして欲しいな。その連中が弱者をいじめてるんじゃ、話にならねぇぞ。しっかりしろ!
さて、1月後半のオレは、豊島区シルバー人材センター主催の会合で、『マムシ流こころとからだの健康法』という講演をやってきた。オレはシルバー人材センターにはよく招かれるんだ。人生100年時代をいかに有意義に生きていくかという点については、シルバー人材センターに登録して、人のために働いたり、人と交流を持ったり、人生にやりがいを持ったりということは、素敵な老人になっていく秘訣の一つだと思うよ。今回の講演ではオレの真ん前に座りやがった、森チョージローさんというジジイをいっぱいからかったぞ、ハハハ。このジジイ、94歳だが元気だったよ。掛け軸の職人だそうだ。センターで知り合ったババアフレンドとも仲良くやってるらしい、ハハハ。こういうジジイに出会うと嬉しいよな。オレが講演を引き受けた甲斐があるってもんだよ。
1月最終日だった『ミュージックプレゼント』は、足立区綾瀬の銭湯『玉の湯』にお邪魔した。ここは8年前にもお邪魔したんだ。店主の堀田晃一さんは東海大の工学部を出て建築機械会社に勤めていたんだが、亡き先代が病気になったのを機に銭湯を継いだってわけだ。晃一さん自身も2020年に脳血栓を発症したんだが、見事復帰した。今は東京都浴場組合足立支部長を勤めている。先日の八潮の道路陥没事故が原因でお風呂に入れなくなった付近の住民のために、足立区に掛け合って区内の銭湯に無料で入れるように尽力したんだ。偉いねぇ〜。
お母さんの幸子ちゃんは昭和10年生まれ。3月29日で90歳を迎える。オレより1年と2日お姉さんってことだな。元気なんだよこのババアも。晃一さんのおカミさんの美佐紀さん、孫の冬馬、お手伝いの佐竹さんと力を合わせてがんばってるぞ。テレサテンの『つぐない』をリクエストしたりしてな。ちょっと早いけど誕生日プレゼントに花束を贈ったぞ。いつまでも元気でいてくださいよ。ちなみに孫の冬馬は、Nゲージのショップを、まむしプロの近所でやってるんだってよ。鉄道好きのオレとしてはぜひ一度顔を出したいな。
そうそう、この日はいつもオレの邪魔をしにくる、風呂わく三、メソポ田宮文明をはじめとする『銭湯もりあげた〜い』の連中が、また邪魔しにきやがった、ハハハ。ありがとな。そんなこんなで今年最初の月が終わった。世の中で何が起きようが、オレはマイペースで頑張っていくから、よろしくな。
2月の『マムちゃんねる』は、立川談四楼の登場だ。ご存知、立川談四楼と言えば、立川談志一門が落語協会を離脱するきっかけを作った男だよな、ハハハ。
噺家であると同時に文壇で活躍する小説家でもある。うちの事務所に所属していたこともあるし付き合いは長いから、最新刊『七人の弟子』(左右社)の話をはじめ、いろんな話に花が咲いてるぞ。大いに楽しんで見てくれ! じゃあ、またな!
(構成・伊波達也)