マムシ流 つれづれ草 第81回
【いろんな媒体で立体的にジジイババアを応援だ!】
ジジイババア諸君! 桜の季節を謳歌したかい? 当初、今年の桜は短期間しか楽しめないということだったが、天候のおかげでけっこう楽しめたな。
「散る桜、残る桜も、散る桜」という良寛和尚の句があるが、桜にせよ、何にせよ、自然というのは実に素晴らしいよ。天候については毎年違うから、微妙な誤差は生じるにしても、毎年きちんと、季節に合わせて花が咲き、時期がくれば次の季節の草花に“命のリレー”をしていくじゃないか。これを気の遠くなるような歳月ずっと続けているし、これからも続けていくんだ。
4月の半ばといえば、二十四節気では『清明』の終わりに差し掛かる。天地万物が清らかで生き生きとする時期という意味だよ。次には『穀雨』が訪れる。この地の穀物を育てる恵みの雨が降る時期だ。こういう時期に、ジジイババア諸君も自然の一員として生き生きと過ごす人生について考えてみるのはどうだ?
ここ数年は不純な天候が続き、山火事や暴風雨のような自然災害が増えているが、その意味もしっかり考えることが大切なんじゃないかな。人間世界は自然を大切に労わっているだろうかとな。自然に寄り添っていろいろと思いを巡らすというのが日本人の良さなんだから、ぜひ、そうすべきだよ。
人と人との関係についてもそうだと思うよ。この先、将来的には、高齢者の介護問題についてはますますいろんな不具合が生じそうだ。もちろん国レベルでの制度見直しということが一番の重要課題だろうが、我々はそれを自分事として問題意識を持ち、人と人とをつなぐ温かいコミュケーションについて考え、実践していくことも大切だ。
前回もこのブログで告知したが、オレは4月5日からエフエム世田谷(83.4MHz)の『介護をつなぐ!終活をつなぐ!ツナグワラジオ』(毎週土曜日朝6:30〜7:00)という番組に参加しているよ。パーソナリティは、村岡マサカズさんという番組創設者で介護・終活分野の専門家と、モデルでタレントの高田秋ちゃんだ。オレは『まむちゃんの心の相談』というコーナーを担当しているんだが、第一回目には番組に全面的に登場してあれこれ喋ったよ。まさにこの番組のタイトル通り、介護というのは介護する側とされる側の心がちゃんとつながってないとうまくいかないと思う。さらに、当事者同士以外にも周囲が理解してあげなきゃダメなんだよ。だから、当事者であるジジイババア諸君と介護職の皆さんだけではなく、老若男女が同じ問題意識を持つことが重要だ。親たちが被介護世代である50代以上、そしてその子どもたち世代にもぜひ考えてもらいたい。その点でこの番組は大いに期待できるとオレは思ってるんだ。
オレは『介護』というキーワードに基づいて、大学で教えたり、雑誌や著作、インターネットの連載、YouTubeの配信、そして自分の番組やこの番組のようなラジオと、いろんな媒体で立体的にジジイババア問題を訴えていくぞ。
ジジイババア諸君は、最後には人に面倒見てもらうようになるだろう。しかし、その時までできるだけ長く、明るく元気でチャーミングに人生を謳歌してもらいたいんだ。
『終活』じゃなく、『愁活』という想いを込めてな。2025年度もそんなことを目標に、オレの知性と美貌と教養を駆使していくからな、ハハハ。
さて、今月の『マムちゃんねる』は、前回も紹介した通り、俳優で悪役商会会長の八名信夫さんが登場だ! 2回目の4月15日からの配信も面白れぇ話で盛り上がっているから、ぜひぜひ引き続き楽しんでくれ!
(構成・伊波達也)