マムシ流 つれづれ草 第88回

【戦後80年の8月をきちんと噛み締めよ】

 老若男女諸君! 猛暑、酷暑は果てしなく続くな。二十四節気では大暑の後半に差し掛かかるが、まだまだ猛烈な暑さを覚悟しないとならないな。くれぐれも体に気をつけてくれよ。

 「8月は、6日、9日、15日」。毎年、この時期になると忘れてはならない五・七・五だ。今年は、戦後80年という節目だろ。この戦後80年、日本が平和でやってこれたというのは、非常に貴重なことだよ。この事実をもっともっと全世界へ発信しないとダメだよ。世界中でも稀なことなんだぞ。円谷英二さんが言っていた「地球は地球人で守りましょうよ」というのを日本が声高に言わないでどうするんだよ。8月のオレは、いろんな媒体で、例年通り、戦争について語ってるからな。オレの目線の戦争体験についてだ。

 戦禍はもちろんだが、戦時中、そしてもっと大変だったのが戦後の食糧事情だ。東北放送の「サタディ・イン・ザ・パーク」では、そのあたりの事情をいろいろ語ったぜ。おふくろの着物を持って埼玉の奥の東松山の農家まで行ったけど、米に代えてもらうのは一苦労だった。当時、白米のことを純米といったけど、当時は食えなかったよ。麦やコーリャンを混ぜて食うのが関の山だった。
 ひるがえって、今の日本で米問題が起こっているが、何だか当時とオーバーラップするな。こんな平和な世の中で米騒動だぞ。日本人にとって米は主食だよ。その米を低価格で安心して食えるようにしなきゃ政治じゃないよ。
 それで思い出した都々逸がある。「油高いと 早寝をしたら 米が高いに 子が出来た」というやつだ。物価高で節約しようと、油が高いから、早寝をしたら、米だって高いのに、ちゃんと子どもができた^^ というわけだ、ハハハ。生活の苦しさを笑い飛ばしてる諧謔だ。
 他にも米を語り出すといろいろあるよ。昔は一升瓶に玄米を詰めて棒で突いて精米した話や、米という漢字の意味は、米を作るのには八十八の手間がかかるというところから来ているとか、八というのはたくさんという意味で、八面六臂、嘘八百、八百八町、八百八橋、八方美人、八方塞がり・・・。といろいろと使われていること。そして、米にまつわるさまざまな風習などを披露して、またまたオレの博学さがこぼれ落ちちまったよ、ハハハ。
 まぁ、いずれにしても、米は日本人にとって欠かせない食文化だよ。政治がきちんと守ってもらわないと困るぜ、頼むよ。

 8月の「ミュージックプレゼント」は、江戸川区の「丸山靴下」にお邪魔したぞ。
 ここのオヤジは、91歳。靴下職人としてずっとやってきて、昨年で工場は畳んだけど、
 工場の上で一人で暮らし、元気でいるんだよ。大したもんだ。オヤジの名前は丸山福一さん。福が一番、そういう顔してるよ、ハハハ。
 5人兄弟の長男として錦糸町で生まれた。戦時中は学童疎開していたから、3月10日の空襲は直接体験していないが、家は焼失したんだ。戦後は、靴下工場で働きながら、勉強して38歳で独立。去年まで続けてきたんだ。奥さんは4年前81歳のときに病気で急逝したんだけど、オヤジは元気やってるぞ。飯も自分で作るらしいぜ。まかないがリハビリだとよ、偉いね。
 息子と娘は、離れて暮らしてるけど、息子が週に一回くらい様子を見に来るそうだ。この日は二人とも来ていて、オレやスタッフ諸君を歓待してくれた。近所のジジイババアも集まってくれて、この土地の古い話をあれこれ聞かせてもらった。ここは大水も出るような川に挟まれた低地のところだ。昔はさぞかしたいへんだったろう。でも、大水だと名産の金魚が流れてきて、ただで拝借してたんだとよ、ハハハ。こういう町は古い人々が肩を寄せ合って生きていて、温かい感じがするよ。これからも長生きして楽しい人生を送ってくれよ。
「ミュージックプレゼント」はすっかり「地元で元気で活躍するジジイババア列伝」になってきたな、まさにオレは歩くパワースポットだな、ハハハ!

 さて、8月の「マムちゃんねる」は、TBSテレビ、ラジオでレジェンドアナウンサーとして活躍して卒業。今はフリーアナウンサーとして活躍している長峰由紀ちゃんの登場だ。うちの三太郎もたいへん世話になったよ。オレがホストでゲストを呼んで話を聞くのが通常の「マムちゃんねる」だが、今回は由紀ちゃんが仕切ってくれて、大東亜戦争開戦から敗戦までの、オレの中での戦争の記憶についてオレが語ったぞ。由紀ちゃんが相手だと非常に話しやすい。さすがだぜ。ぜひ、見てくれよ。そして8月4日発売の「週刊大衆」でも、同様に戦争の記憶を語っているからぜひ読んで欲しい。ジジイババアの相談ならエフエム世田谷の「ツナグワラジオ」(毎週土曜日6:30〜7:00)だぞ。じゃあ、またな!


 

(構成・伊波達也)

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