マムシ流 つれづれ草 第89回

【戦後復興から現在までの80年に思いを馳せ、誇りを持て】

 老若男女諸君! 元気でやってっか?
ここ数日はなんだか、不順な天気だな。
九州地方の線状降水帯による豪雨はたいへんだな。お見舞い申し上げますよ。
降らねぇところは干上がって、降りすぎるところは水害だよ。
なんとかならねぇもんかね。

 8月15日は80年目の敗戦の日だ。オレはいつも終戦ではなくあえて敗戦と言っているよ。軍部のミスリードで、日本中が完膚なきまでに爆撃されて、日本全国が焦土と化しての降伏だからな。
 敗戦日の記憶は、6日の広島に原爆投下された日、そして9日の長崎に原爆が投下された日とともに未来永劫忘れてはならないなよ
 でもね、この8月15日は本当の意味での戦争の終わりじゃないんだ。
 それから7年くらいの時を経た昭和27年4月18日のサンフランシスコ講和条約発効日が真の終戦なんだよ。その間は連合国軍のGHQに占領下にいたようなもんだよな。
 オレが俳優になったスタートもマッカーサーの指令によるお芝居「鐘の鳴る丘」の舞台だからな。
 戦後の復興時期はいろいろたいへんだったんだよ。食糧事情をはじめ、身の回りのあらゆることがたいへんだった。マイナスからのスタートだから確実に今日より明日は良くなるという希望はあったのかもしれないけどな。GHQは良くも悪くも日本を変えていった。
 そんなたいへんだった戦後の話をもっともっとしたいんだよ。
「マムちゃんねる」では、長峰由紀ちゃんにあれこれ聞いてもらって話したけど、戦後にいくまでで終わっちゃったよ。だから、またぜひ話したいね。そして、オレら世代より上の元気で生きている、そういう話をつぶさにできる人には、できるだけ多くを語ってほしい。

 先日のTBSテレビの「サンデーモーニング」には久しぶりに張本勲さんが出ていたようだが、スポーツコーナーで「喝!」を入れるだけじゃなくて、その後のコーナーで広島での被爆体験について語っていたようだ。張さんもたいへんな目にあった人だからね。
「戦争だけは二度としちゃいけない」。
 これは当時辛い体験をして今の日本を生きる人々は、思想・党派を超越して、皆、間違いなく言うことだよ。今、世界中で戦争を体験した人々だって同じ思いだよ。
 今まさに、戦場と化しているところの人々がどんな思いか、わかるよ。
 なのに何で戦争は無くならないのかねぇ。
 若者には戦争経験者の皆さんからどんどん話を聞いてもらって、繰り返さないという教訓を学んでほしいよ。

 先日のエフエム世田谷「ツナグワラジオ」のオレのコーナでの相談が、40歳代の看護師の男性からのもので、新しい職場での人間関係に悩んでいる人だった。こういう人にこそ、患者さんの方と向き合って、いろんな話を聞いてほしいな。特に戦争の話ができるような人がいたら、ぜひ聞き出してほしい。そうすれば、自分の悩みなんかちっぽけなものに思えるんじゃないか。そんなのを証言集として編んだら貴重な本になるだろうよ。
 長峰由紀ちゃんも「マムちゃんねる」のなかで、オレの著書「たぬきババアとゴリおやじ」は単なる家族の話じゃなくて、戦中戦後の歴史が書かれた話で、ぜひ、小学校の副読本にしてほしいなんて言ってたよ、ハハハ。
 これからも戦中戦後のことを若者に伝承していきたい。そして、ここまで復興して80年平和を守ってきた日本という国に誇りを持って、これから先も平和を守ってほしいよ。
 さて、8月後半の「マムちゃんねる」も、引き続き、その長峰由紀ちゃんがオレから戦時中の話をいろいろと引き出してくれている続編だ。今となっては話せる人が少なくなった話だから、オレの話を聞いて当時に思いを馳せてみてくれ。
 そうそう、8月15日はTBSラジオの朝の番組「純烈・酒井一圭BRAND-NEW MORNING」(毎週金曜日朝5時〜6時半)でしゃべってきたぞ。15日聴き逃した人はradikoで聴いてくれ!
 エフエム世田谷の「ツナグワラジオ」のコーナー「マムちゃんの心の相談」(毎週土曜日6:30〜7:00)もよろしくな。じゃあ、またな!


 

(構成・伊波達也)

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