マムシ流 つれづれ草 第93回
【笑顔とユーモアーは、ジジイババアと若者の心を「ツナグワ」】
ジジイババア諸君、10月も折り返したな。急に気温が下がってきたので、体調を崩さないようにな。季節と対話しろよ。そして少しずつ衣替えをしていくといいよ。二十四節気では寒露だもんな。菊の花が咲く季節だ。自然を愛でて元気で楽しい時間を過ごしてくれよ。
10月前半は、悲喜こもごもだったな。嬉しいのはドジャーズの快進撃だ。ぜひワールドシリーズでチャンピオンになって、有終の美を飾って欲しいよ。佐々木朗希も見事なピッチングが戻ってきたし、大谷翔平と山本由伸との3人で盤石だよ。悲しいのは、紙切りの林家二楽ちゃんが亡くなってしまったことだ。オレの『マムちゃん寄席』では欠かせない存在だったし、三太郎もラジオでよく世話になった。今年の第20回『マムちゃん寄席』でもいつものように大いに盛り上げてくれる予定だった。残念でならないな。心よりご冥福をお祈りします。でも、弟子で息子の林家八楽が代役を務めてくれることになった。きっと師匠の分まで頑張ってくれると期待しているよ。八楽がんばれ! これからもずっと応援するぞ!
10月12日は、相模原市で開催された『イタコト展と介護・終活・障がい福祉展』というイベントの中で。『人生をよりよく生きるために』という講演会でしゃべってきたよ。マムシ流の生きる力を伝えるということだな。いろいろとたいへんな時代だが、生きててよかった生まれてきてよかったということで人生を締めくくりたいもんじゃないか。
メディアの話題、政治の話題、今の世の中の意思の疎通の齟齬・・・、コンプラインスぎりぎりでしゃべったよ、ハハハ。でも間違ったことは言ってない。聴きにきてくれる皆さんに元気を注入できたと思ってるよ。それが“歩くパワースポット”としてのオレの役目なんだからな。ひとしきり笑って、元気になってスキップして帰ってもらえば、本望だよ。転んでも責任はとらねぇけどな、ハハハ。
この講演会の後には、その階下のスペースで、エフエム世田谷の『ツナグワラジオ』の公開収録もやったんだ。オレは、この番組で『まむちゃんの心の相談』というコーナを担当しているからな。みんな聴いてるか! この日はメインパーソナリティの村岡マサカズさんと高田秋ちゃん、そして、番組に関わっているパーソナリティが大集合して楽しかったぞ。
ここでは主に認知症の人との接し方についてしゃべったぜ。もはや認知症は、がん、心臓病、脳卒中といった命に関わる病気よりも深刻な場合があるよ。歳を重ねれば、誰でもなる可能性がある。先日お別れの会をやった大山のぶ代の話もして、本人よりも周囲の人々が大変だということを伝えたかった。精神的にも肉体的にも金銭の問題も、いろいろと大変だ。だからこそ、認知症は少しでも先延ばしにすることが大切だよ。
認知症の人には、接し方が重要だ。不安感や恐怖感を与えてはダメだということだ。当人はすぐ忘れるし、幻覚や妄想を持っていたりもするよ。だから、何度同じことを言われてもきちんと答えてあげたり、幻覚や妄想に対しても付き合ってあげることが大切だ。徘徊だって起こるよな。
「18歳は自分探しの旅に出るが、81歳は自分を探してもらう旅に出る」だよ、ハハハ。
この日、会場には収録のメンバーはもちろん、若い連中も多くいたが、介護や福祉に興味を持ち、認知症についてもよく理解して、対応してくれれば、何十年後には、きっと若者に可愛がられるいい年寄りになれると思う。
ジジイババア諸君も今からでも遅くはない。若者に可愛がってもらえる年寄りを目指せよ。そのためには、笑顔とユーモアだな。笑顔の絶えない年寄りになって、楽しい人生100年時代を送ろうじゃないか。頼むぜ!
10月後半の『マムちゃんねる』は、引き続き高橋英樹さんの登場だ。他では聴けないこぼれ話満載! さらに他では見れない大物俳優の渾身の演技が見れるぞ。ぜひぜひ見てくれよ! そして、いよいよ間近になってきた第20回『マムちゃん寄席』だ。特別バージョン、スペシャル、玉袋筋太郎とタブレット純二人の、『玉さん&タブさん 昭和歌謡きっちり60分』も見てやってくれよ。本編の前の14時開場、14時半開演で15時半きっちり終演だ。それじゃ楽しみにしていてくれ。またな。
(構成・伊波達也)