マムシ流 つれづれ草 第102回

【90歳の坂の上が見えてきた3月。心身ともに快晴だぜ!】

 老若男女諸君!いよいよ3月だな。梅の花は随所で満開だよ。3月と言えば、オレはいよいよ卒寿だぜ。90歳の坂の上が見えてきた。よく登ってきたよ。快晴だぜ、ハハハ。まぁ、その話はまた今度だな。
 2月後半もいろいろとあったな。雑誌の取材もあれこれ受けたよ。玉との本のおかげだな。まぁ、オレのおかげか、ハハハ。ミラノ・コルチナ冬季オリンピックも無事に幕を閉じたな。日本の選手諸君は最後まで数々の鮮やかな技を見せて楽しませてくれたよ。そうそう、それで驚いたのは、1956年に同じコルチナ・ダンペッツォで開催された冬季オリンピックの男子回転で銀メダルに輝いた猪谷千春さんが、同地を訪れていたんだよ。94歳だというが元気なお姿だった。それを拝見できて嬉しかったね。オレもまだまだがんばりてぇと思ったよ。
 先日は、文化放送の『大竹まことのゴールデンラジオ』のコーナ『大竹メインディシュ』に呼んでもらった。まこちゃんは何かにつけてオレに会いてぇらしいぜ。今回もしゃべりてぇことを上顎と下顎がぶつかるままにしゃべってきた。玉との対談本『愛し、愛され。』のエッセンスを放送作家の人がうまくまとめて台本にしてくれていたんだけど、それを無視してまったく違う話で盛り上がったよ。悪かった、ハハハ。まぁ、脱線しなきゃ、オレじゃねぇからな。そうそう、まこちゃんは76歳になったというが、オレよりも貫禄があったな。水戸黄門さまかと思ったよ、ハハハ。この放送を聴けなかった諸君はラジコとやらで聴けるらしいから、ぜひ聴いてくれ。

 2月最後はやっぱり『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』だよ。いつもどおり、オレより長生きしている図々しいジジイのところへ行ったよ。でも、それがうれしいんだよな。今回お邪魔したのは、千駄木のよみせ通りにある飲み屋だ。『魚貝三昧 彬』って店だったんだけど、隣が100年以上続いてる『山長』という老舗の魚屋だ。そこの先代のジジイ・窪田嘉徳さんは93歳だよ。オレがいろいろ話しかけると「はい!」って小学生みたいに元気な声で返事するんだ、ハハハ。でも、同じことを何度も繰り返して言うんだよ。まぁ94歳だから仕方ねぇよな。どっちにしても元気なんだからたいしたもんだよ。オレもあやかりたい。3歳年上だったという『山長』の娘さんだった奥さんは早くに亡くなってしまったんだ。この日は、『山長』を継いでいる長男と隣で飲み屋を切り盛りしている次男・昭ちゃんが揃ってくれて、オヤジは嬉しそうだったよ。あっちで奥さんも喜んでいるんじゃねえのかな。
 千駄木・谷中といえば、オレんちの菩提寺もあるし、うちのカミさんもこの辺りの生まれだから因縁浅からぬ場所なんだ。さらに、オヤジは子どもの頃、世田谷の九品仏にいたり、目黒の不動前にいたりとオレと共通する話題が多くて話していて楽しかったぜ。
 オヤジは亡くなった奥さんに「迎えに来るなよ」と言った後に、「どうしてオレより先に逝っちゃったんだ」とか「早く迎えに来い」なんて言ってたな、ハハハ。いいねぇ〜。
 でもね、まだまだ元気でいて、息子たちにいっぱい迷惑かけて楽しくやりたいことをやって生きたらいいと思うぜ。元気ならまたオレとも会える。会いてぇな。

 さて、3月の『マムちゃんねる』は、漫画家であると同時に幅広い知識で、いろんなところで活躍している、やくみつるさんが登場するぞ。彼は『ウルトラマン』マニアでもあるので、何かとオレに協力してくれるんだ。今回もウィットに富んだしゃべりをいろいろと披露してくれているから楽しんで見てくれよ。それから3月3日には『FRASH』(光文社)でオレの記事が載るからな。スキャンダルじゃねぇぞ。そうなら面白れぇけどな、ハハハ。玉袋との新刊も是非読んでくれよ!


 

(構成・伊波達也)

〜一覧へ戻る〜